やまぐうさんのSSファンの方、大変お待たせいたしました。やまぐうさんから随分前に戴いていたSSを今更ながら公開です(汗)。
秀逸な
「官能小説」をご堪能下さい(笑)。
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「よく似合ってるよ。菜月」
「ううぅ。あまり嬉しくないぃ」
達哉が菜月に渡した誕生日プレゼントは、特製コスチューム。体にまとうのはいわゆるバニースーツだが、菜月が扮しているのは「バニーさん」ではない。バニーのトレードマークとなるべき長い耳の代わりにちょこんと角が生えていて、垂れた耳が可愛く頭を飾っている。
かくんと頭を振ると、首にリボンでくくりつけられた鈴がカランと鳴る。
今の菜月は、豊満な体を活かした「牛娘」。
胸もとが大きく開くこのコスチュームは菜月にぴったり。そう思って達哉は彼女に着させ、予想以上の煽情的な格好にさっきから頬をゆるませっぱなしだ。
「おっぱいが大きい菜月だから、この格好が似合いすぎる」
「い、いや。お、おっきくなりすぎって、気にしてるんだから」
赤らんでいた顔が、ぼんとさらに紅潮する。達哉は誉めているつもりでも菜月にとってはこのうえなく羞恥を煽る言葉だから。
「え? 気にしてる?」
信じられない、という目で達哉は菜月の顔を見て、牛に化けた魅惑的なボディを見つめる。
「大きなおっぱい最高! いい体じゃないか。なんで気にしているのかさっぱりわからない。俺は、このそそられる体をした菜月が、菜月が好きなのに」
「……ほんと?」
「ほんともほんと。だから、着てもらったんだ」
男の欲丸出しの言葉はそれだけに説得力に満ちていて、菜月の心にストレートに染みた。菜月の緊張が少しばかりほぐれた。
「でも、恥ずかしいよ」
それでも顔から赤みは抜けきれず、うつむいてしまう。
達哉はにやにやと笑いながら。
「そのまま前に、ちょっとおじぎして」
「? こう?」
「そうそう」
彼に言われて素直に、顔だけでなく上体をうつむき加減にする。
「うひ、すげっ」
肩も首も胸もとまでも剥き出している菜月を上からのぞく形になって、達哉は卑しい声をあげた。それも当然。かろうじて乳首だけが隠されている巨乳が、くっくりと谷間を作っているのだから。
「もう……目がいやらしい」
小声で菜月が指摘しても、達哉の視線はぎらぎらと輝いたまま。唇をなんども舐めまわし、今にも襲いかかってきそうな気配をかもしだしている。
「だ、だめよ。……あっ、ああっ」
牡の目で見られているうちに菜月のなかの牝が反応し、喘ぎはじめた。
今の自分がなにに化けているか強く意識し、口が自然に動く。
「達哉……私のミルク、飲みたい?」
「で、出るのか?」
「牛娘」のほうから勧めてきた言葉に、達哉はごくりと生唾を呑んで聞きかえす。
「達哉が揉んでくれたら、で、出るかも」
そう言って、乳房を包んでいる生地を自分からはぐりおろした。
桜色の乳頭が、ぷっくり勃起している。先っぽから注ぐように、菜月の指が乳首をつまむ。
ひときわ大きく、唾液を嚥下する音がなった。菜月がうなずいて、達哉は手を伸ばす。巨大なふくらみをむんずと包み、揉みしだいていく。
「アッ、アッ」
「……出ないよ」
「も、もっと強くじゃないと、んああっ」
達哉はぎゅうぎゅうと力をこめて、豊乳を揉みしごく。先っぽをはみださせて搾りだすように揉むが、いかに大きいとはいえ母になっていない女の乳房から乳が出ることはない。
「吸えば、出てくるかもな」
「う、うん……吸って。おっぱい、達哉が吸ったら、ミルクが、はあっ」
「ミルク」を目的にしているようで、男が欲しいものも女が欲しいものもそうじゃない。達哉は菜月を、菜月の胸そのものを欲し、菜月は胸を達哉に愛してもらうことを欲している。
達哉はぱくっとふくらみを頬張り、ちゅうちゅうと吸いはじめた。突起に舌を絡め、しゃぶっていると、ほんのりした甘さを感じる。菜月の甘さに夢中になって、赤子に還ったようにひたすらに吸いつづける。
菜月の両手は達哉の頭を抱えこみ、もっと吸ってとばかりに強く引きつける。彼の口唇で乳首がくすぐられるたびに、高い嬌声をあげた。
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どうでしたでしょうか?
楽しんで戴けましたでしょうか?
感想等を天翔か
やまぐうさんまで送って戴けると幸いです。
今回も素敵なSSを有り難う御座いました。
テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト